働きながら、家にいながら、モンテッソーリ教師を目指せます。教師養成通信教育講座 3歳〜6歳コース ー受講生募集ー

カリキュラム

講座概要

日本モンテッソーリ教育綜合研究所は、1976年に日本で初めて「モンテッソーリ教育 教師養成通信教育講座」を設立しました。モンテッソーリ教育は、マリア・モンテッソーリが科学的な視点から『子どもの家』の子どもたちをつぶさに観察・考察し、試行錯誤を繰り返しながら生み出された教育法です。モンテッソーリが着目したのは

  1. 「子どもを観察する」

  2. 「教育の主体は子どもである」

という点にありました。

そこから導き出された基本的な考え方は、子どもは生まれながらに「自己教育力」を持ち、自然から与えられた設計図に基づいて、おのずから成長・発達する存在だとしています。したがって大人(教師)にできることは「さまざまな経験が可能なように子どもを取り巻く『環境』を整え、成長・発達できるように『自由』を保障することで、『すでに始まっている成長という仕事を助ける』ことだけである」と述べています。
このようなモンテッソーリの教育に関する考え方に共鳴・賛同した当研究所は、日本における幼児教育のさらなる拡充と普及をめざしてきました。その結果、従来にはなかった、学ぶにあたって時と場所を選ばない「通信教育」という方法を採り入れることになったのです。

3歳〜6歳コース紹介

モンテッソーリ教育の基本的な考え方をまとめると、以下のようになります。

  • 子どもは「発達」を遂げるために生まれてくる
  • 子どもには自分で発達を成し遂げていく「自己教育力」が存在する
  • 自己教育力は具体的には「敏感期」として現れる
  • 敏感期に見合った「環境」を整備する
  • 環境と子どもが主体的に交われるように「提示」を充実する
  • 子どもに「集中現象」が現れるように導く

3歳〜6歳は「意識の芽生え」の段階にあります。前段階の0歳〜3歳は「無意識の吸収精神」によって環境から吸収したさまざまな事柄を意識していく時期です。この3歳〜6歳という時期には運動の敏感期、感覚の敏感期、言語の敏感期、数の敏感期、文化の敏感期等が現れます。そして、それぞれの敏感期に対応する環境として『日常生活の練習』『感覚教育』『言語教育』『算数教育』『文化教育』がモンテッソーリ教育の5分野として位置づけられています。

3歳〜6歳コースの講義は理論と実践の2本柱です。物的環境としての用具、教具類は0歳〜3歳の子どもが対象とする物よりも圧倒的に数が多くなります。また、使い方を行ってみせる「提示」もこの段階の子どもの発達段階に合わせ、段階を踏みながら複雑で手順の多いものになっていきます。したがって、講義内容は理論講義よりも実践講義の比重が高くなります。また、『文化教育』の実践が体系的に紹介される点も当コースの特徴です。

履修年限

履修年限 2年(卒業までの最短年数)
在籍年限 4年(在籍可能な最長年数)

  • カリキュラムは2年間ですが、最長4年間在籍できます。

履修科目一覧

  • 平成29年度現在の履修科目です
分野 1年次履修科目 2年次履修科目
A. 理論科目:モンテッソーリ教育の土台としての理論 教育学
医学
心理学 発達障害概論
B. 理論科目:モンテッソーリ教育の理論 総論 マリア・モンテッソーリ その生涯と業績
モンテッソーリ教育概論Ⅱ
モンテッソーリ教育概論Ⅰ
各論 児童観 自由論
実践理論 教師論
C. 実践科目:方法論 日常生活の練習 言語教育
感覚教育 算数教育
文化教育

理論科目

「理論科目」と「実践科目」により構成される本通信教育講座は、モンテッソーリ教育を実践するうえで必要とされる「教育学」「心理学」「医学」「発達障害概論」等を理論科目として扱っています。これらの科目が目的とするところは、幼児教育を実践するうえで必要とされる幅広い視野を養い、学びの基盤となる土台づくりを行うことにあります。また、「モンテッソーリ教育概論」では、モンテッソーリの考える生命観の視点から幼児教育を考え、社会性や道徳・平和へと理解を深めていきます。

実践科目

3歳〜6歳コースの「実践科目」では、以下の分野を学びます。

日常生活の練習(1年次履修)

『日常生活の練習』の目的は、運動の完成です。幼児は大人のすることを何でも真似したがります。その「模倣期」と「運動の敏感期」とを利用して、自分の身体を意志どおりにコントロールする能力を身につける場が『日常生活の練習』です。「子どもはできないのではなく、やり方を知らないのだ」という考え方に立って、正確にやり方を伝えます。自分のことが自分でできるようになった子どもは、「自立」に向けて大きな一歩を踏み出します。具体的には、歩く、はさみで切る、コップに水を注ぐ、ボタンをかける、室内を掃く、洗濯をするなど、実生活と密接に関連する多くの活動があります。

感覚教育(1年次履修)

人間は外界の情報を感覚器官によって収集します。3歳過ぎの子どもは、感覚器官がほぼ発達を遂げ、さまざまな感覚刺激に対して敏感です。小さな物を見つけたり、かすかな音を聞きつけたり、微妙な匂いや味を区別したりします。その「感覚の敏感期」を利用して、意識して感覚器官を使って練習するのが『感覚教育』です。練習によって感覚器官が洗練されれば、外界からより精確でバラエティに豊んだ情報を収集できるようになり、知性や情緒が発達します。
また、感覚教具には、「対にする」「段階づける」「分類する」という、三つの操作が位置づけられています。このことによって、まさに脳の前頭葉が働き始め、知性が芽生え始めた時期の子どもは「ものを観察する能力」と「ものを考える方法」とを身につけることになります。モンテッソーリ教育では、『感覚教育』は『言語・算数・文化教育』という知的教育分野の基礎となる大切な役割を担っています。

言語教育(2年次履修)

子どもは最初からことばを獲得して誕生してくるわけではありません。子どもは「言語の敏感期」の時期に自分の周囲で話されていることばを母語として獲得します。ことばの量や質は環境に左右されます。モンテッソーリ教育の『言語教育』は、子どものことばの発達段階に合わせてきめ細やかなステップを踏んで、語彙を豊かにすることから始まり、最終的には文法にまで至ります。文字を書くこともまた、『日常生活の練習』や『感覚教育』で養った手や腕をコントロールする力を利用しながら、身につくような工夫がされています。したがって子どもは、文字に興味をもった時期に知らず知らずのうちに文字を書いたり読めるようになるのです。

算数教育(2年次履修)

車のナンバープレートの数字や物の大きさ、量に興味を示す「数の敏感期」が幼児期には表れます。そのときに数に関する教具の環境があれば、子どもは容易に吸収しますが、モンテッソーリ教育の算数教具はただ単に数を唱えるものではなく、数量が具体物で表され、手で扱えるようになっています。そしてそれらは、感覚教具からの継続として準備されています。既知から未知へ、子どもはスムーズに導かれます。四則演算でいえば、実際に1000個のビーズからなる重い立方体から、色と数字で数量を表す切手という半抽象の段階を経て、暗算という完全な抽象の段階へと無理なく至ります。

文化教育(2年次履修)

『文化教育』は、「ことば」と「数」以外の子どもの興味を対象とした幅広い分野です。歴史、地理、地学、動・植物など、小学校の社会科、理科に相当する分野を扱います。子どもの知りたいという要求に応え、興味の種を可能な限り多く蒔くことを目的とします。ほかの4分野が統合された総合学習としても考えられます。

才能開発教育研究財団

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