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才コンについて

あなたの作品をコンテストに応募しませんか?

全国児童才能開発コンテストは昭和38年に制定され、以来毎年行われている顕彰事業です。

全国児童の「豊かな感性・情操」を養うとともに、児童の基礎学力である「文章による表現・コミュニケーション能力」「創造的な表現力」「科学的な思考力」を育て、 小学生の文化的・科学的才能の育成をめざすことをねらいとしています。
そのため、全国の児童から図画、作文、科学の三つの部門で作品を募集しております。 図画部門、作文部門では、学校を通して応募を受け付けており、毎年両部門合わせて約3万点の応募があります。
科学部門では、県または市郡などで開かれる理科・科学作品展の中から、その主催団体等が推薦する優秀な作品として応募を受け付けております。
優秀作品には賞を贈呈し、その成果を広く一般に紹介しております。

  • 作文部門とは

    作文を通して、自分の思いや願いを文章で表現する力を育みます。

  • 図画部門とは

    感性や想像力を働かせながら、自分の思いを絵に表現することを狙いとしています。

  • 科学部門とは

    科学への興味・関心を深め、物事に対する知的好奇心を育みます。

毎年たくさんの作品を応募いただいています

こんな風に審査しています
令和3年度(第58回)審査会レポート

作文部門

令和3年度(第58回)受賞作品
審査の経過

 第58回の課題は「自由題」。第一次審査は教育関係者五名、児童文学作家三名の計八名により五点法で行われました。まず、佳作賞以上の入選候補作品として、学年ごとに一二六点ずつを選出し、その中から本審査に提出する上位入賞候補作品として、学年ごとに高得点のもの二十六点を選出。さらに厳選して各学年七点、計四十二点を選出しました。
 本審査では、この上位入賞候補作品について、一年生の作品から順次学年を追って審査が進められ、各学年の最優秀作品が決定しました。
 文部科学大臣賞低学年の部および高学年の部を決める最終段階では、まず一年生から三年生までの最優秀作品三点について討議され、三年生の『天国へ行ってから』が低学年の部の文部科学大臣賞に決定しました。続いて四年生から六年生までの最優秀作品三点について討議され、六年生の『あしたも来るね』が高学年の部の文部科学大臣賞に決定しました。

総評 文部科学省教科調査官 大塚 健太郎

 社会の様々な人々の努力により、少しずつ日常を取り戻してきたように感じられるようになりました。子供たちの学校生活においても学校行事の再開等の明るい話題が聞こえてくるようになりました。今回集まった作品から感じられることは、子供たちが生き生きと希望をもち、力強く生きているということでした。
 さて、今回のコンテストに集まった作品を振り返ると、その中には、何気ない身の回りで起きた出来事について、子供らしい見方で切り取り、その場面を豊かに想像できるように言葉を選び表現されている作品、自分自身や自分と関わる人たちとの関わりについて見つめ直し、その価値を再認識したり未来に希望をもったりと、言葉にして綴られた言葉から作者の意思を感じ取ることができる作品、今まで当たり前に過ごしてきた社会への疑問や価値の発見や認識を訴えてくる作品など、表現の豊かさと言葉の力強さを感じられる作品ばかりでした。
 作文を通して何を伝えたいのか。それを伝えるためにどのような構成にするのか。どんな言葉で表現すると読む人の心に届くのかなど、しっかりと考え、言葉を選んだ結果を1つの作品としてまとめてきたことだと思います。作文にまとめることは、自分の心と五感で感じとったことを、言葉にして見つめること、整理すること、表現することでもあり、もう一度その経験を自分の糧にすることなのです。その行為は、人が成長するにあたって支えになることでしょう。
 自己を表現する言葉、他者とコミュニケーションをとる言葉、自己を支える言葉、相手を励ます言葉、未来を描く言葉など、言葉には無限の可能性があります。そのことを胸に今後も、自己を表現する言葉と向き合い成長していってほしいと願います。
 最後になりましたが、入賞された皆さん、日常生活に様々な制限がかかる中、子供たちの生活を支えてくださったご家族の皆様、本当におめでとうございます。また、日頃から熱心にご指導されている先生方、学校教育に関わってくださった皆様、そして、本コンクールを支えてくださっている関係者に感謝申し上げます。

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本審査 審査員 敬称略・五十音順
大塚健太郎(文部科学省教科調査官)/岡信子(日本文藝家協会理事)/小森茂(青山学院大学名誉教授)/藤田のぼる(日本児童文学者協会理事長)/山本省三(日本児童文芸家協会理事長)

図画部門

令和3年度(第58回)受賞作品
審査の経過

 第58回の課題は「自由題」。第一次審査は八名の審査員によって行われました。
 まず、第一段階として全応募作品を学年順に審査し、佳作賞以上の入賞作品として学年ごとに一二六点ずつを選出しました。引き続き第二段階として、全審査員による上位入賞候補作品の選出に入り、学年ごとに本審査に提出する作品を、三十二点ずつ選出しました。
 本審査では、この上位入賞候補作品について、一年生の作品から順次学年を追って審査が進められ、各学年の最優秀作品が決定しました。
 最後に、一年生から三年生までの最優秀作品三点の中から文部科学大臣賞低学年の部が、四年生から六年生までの最優秀作品三点の中から文部科学大臣賞高学年の部が選出されました。
 審査では、構図、色彩、手法、テーマ等について審査員の活発な議論がかわされ、文部科学大臣賞については、最終的に挙手により選ばれ、受賞作品が決定しました。

総評 文部科学省教科調査官 小林 恭代

 今年も全国児童才能開発コンテストに、たくさんの作品が寄せられました。どの作品からも、表現することの喜び、楽しさが強く伝わってきました。感染症拡大による様々な活動の自粛、新しい生活様式の導入、学校の長期休業など、私たちがかつて経験したことのないような困難の中にあっても、皆さんは夢や希望を、絵に表すことを通して伝えてくれました。本当にうれしく、尊いことだと感動しています。審査では、審査員の方々と、一人一人の表したい思いを想像しながら、じっくりと丁寧に作品を見ていきました。
 今回の審査を通して強く感じたことは、「創造的に発想や構想をしたり、表したりする」ことの大切さです。「創造的」とは、自分にとって新しいものやことをつくりだすように、表したいことを見付けたり、どのように表すか考えたりすることです。そして、「こんなことを表したい」「こんなふうに表したい」という「自分の思い」を基に、自分らしく表すことです。
 絵に表すときには、「上手にかけるかな」と心配になることもあるかもしれません。でも、大切なことは、「これを表したい」という思いをもつことです。その思いがあれば、表したいことをどうにかして表そうと様々な工夫が生まれます。それが、その絵の魅力となります。
 表したいことを見付けるきっかけは、自分の感じたこと、想像したこと、見たこと、伝え合いたいことなど、様々にあります。心に強く感じたこと、思い出に残っていること、感動したこと、どうしても伝えたいことなどから、表したいことが見付けられるということは、心豊かなことでもあるのです。美しいものや優れたものに接して感動する心や、体験したり、多くの人たちと交流したりして、様々なことを感じ取ること、思いを膨らませたり想像の世界を楽しんだりすることを大切にしてほしいと思います。そして、表したいことを見付けるのは、自分自身であることも忘れないでください。
 絵に表すことは、自らの感性や想像力を働かせながら、資質・能力を発揮して、自分にとっての意味や価値をつくりだすことといえます。それは、自分自身をもつくりだしているのです。先生方、保護者の皆様には、子供が様々な思いをもっていることを心に留め、その子のよさや個性を認め支えていただきますようお願いいたします。来年も、多くの皆さんの、思いが詰まった作品に出会えることを心より楽しみにしています。

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本審査 審査員 敬称略・五十音順
黒井健(絵本作家)/小林貴史(東京造形大学教授)/小林恭代(文部科学省教科調査官)/田窪恭治(美術家)/水島尚喜(聖心女子大学教授)

科学部門

令和3年度(第58回)受賞作品
審査の経過

 各都道府県または市単位の科学作品展の主催団体等からの推薦一〇五点と、新型コロナの影響で作品展が開催されなかった地区からの学校長推薦三七点の計一四二点で審査が行われました。
 まず、上位入賞候補作品を学年ごとに八点ずつ選出しました。その中からさらに学年ごとに三点ずつを選出し、計十八点を文部科学大臣賞候補作品として中央審査会に提出しました。
 中央審査会では、これらの候補作品について四つのポイント(テーマの選び方と内容・研究の方法・結論と発展性・まとめ)により一点ずつ厳しく審査し、加えて全体に子供らしい創造性があるかどうかについて検討がなされました。
 次いで審査員全員による合同審査が行われました。合同審査では、各審査員が学年ごとに推薦する作品について一点ずつ審査され、それぞれについて活発な議論がかわされたあと、文部科学大臣賞低学年の部および文部科学大臣賞高学年の部の二作品が決定しました。

総評 中部大学特任教授 黒田玲子

 令和3年は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が収まらず、さまざまな制約が続いたため、子供たちの自由研究への取り組みや各地における審査会への支障が懸念されました。しかし、そのような社会状況の中でも、第58 回全国児童才能開発コンテスト科学部門には例年のように多数の優れた作品の応募があり、大変嬉しく思いました。
 各作品は、子供が学校の学習で体得した知識などをベースに、ものの見方・考え方の広がりと深まりの過程を、工夫をこらしながら科学的に記録したものといえます。毎回その内容には驚かされたり感心さらたれたりしながら審査にあたっています。
 今回、最終審査に残った各学年3点、計18 点の研究作品はいずれもレベルの高いもので、次のような観点で審査されました。
●子供の発達段階相応の題材や内容、考え方で研究されているか。
●科学的な手法で研究が深まりをもっているか。また、継続研究の場合、方向性や進展性は適切かどうか。
 これらをふまえた討議の結果、次の2点が文部科学大臣賞に決定しました。
 低学年の部は2年生男子の「ブランコのひみつを見つけよう~なぜぼくの方がお父さんよりはやくもどってきたのかな」という作品が選ばれました。
 この児童は、お父さんと公園でブランコをこいだときにいだいた疑問を追究していくのですが、両親や兄弟の協力も得ながら、いろいろな条件(ブランコのこぎ方、体重、スタートの位置など)について一つ一つ実験で確かめていきます。
 また、自分でもブランコの模型を工作し、自分が見つけたきまりが正しいかどうかを検証しているところもすばらしいですね。
 そして、きまりがわかった上で、最後にいろいろな公園に行って実際にブランコの長さを測定するというように、2年生ながらこの児童の科学的な思考の流れが見事であると高評価になりました。今までのブランコ遊びが、違う角度からのブランコ遊びになったのではないでしょうか。
 高学年の部は6年生女子の「空の観察と観天望気~逢いたい空や雲に出逢う方法~」という作品が受賞しました。4年間にわたる「逢いたい空や雲に自分から出逢うためにはどうしたらいいか」の研究の総まとめというものです。
 毎日観察を続けてきた空模様と、雲・雨・四季などの調査から独自の気象条件を考察。
 また、雲海やだるま夕日については、観測データを検証してより詳しい気象条件を導き出しています。これらを土台に、計算に基づいて目的の雲が出る日を見立てて撮影に行っているのに感心させられる上、さらに写真が美しいのに驚かされました。
 充実した作品ばかりの中、討議では審査の先生みんなから「内容に圧倒される」「本当に好きだというわくわく感が伝わってくる」といった高評価を受けました。
 科学部門の審査を行っていると、大学生でも顔負けというような目を見張る作品がありますし、何年も継続して研究をしている熱心な子供が少なくないことにも気付きます。今後も多くの子供たちが、物事に対して「なぜかな?」「調べてみよう」「解決してみよう」という気持ちをもち、科学への興味・関心を深めていってくれることを期待します。

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本審査 審査員 敬称略・五十音順
黒田玲子(中部大学特任教授)/露木和男(元早稲田大学教授)/鳴川哲也(文部科学省教科調査官)