受賞作品展⽰ 作⽂部⾨
令和2年度(第57回)受賞作品

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文部科学大臣賞(低学年の部)

おうちうんどうかい

愛知県岡崎市 井田小学校 1年

西 優成

審査員のコメント

 「ぼくは、四月から一年生になりました。」と始まるこの作品。ところが、新型コロナウイルス感染拡大防止の臨時休業が、楽しみにしていた小学校生活を阻みます。
 しかし、落ち込むのではなく、工夫して「おうちうんどうかい」を行おうとする前向きな姿が、生き生きと表現されています。計画から準備、当日。そして、第二回大会への思いが、時間の順序に沿って、その時の気持ちと共にしっかり綴られています。
 でもやっぱり最後は、大きな運動場で本当の運動会を思いっきりやりたいと、揺れる本音も正直に書かれていて、ついつい応援したくなってしまいます。フレーフレー、優成さん。
crown

受賞者の言葉

 ぼくは、なつ休みのしゅくだいで、とてもながいさく文をかいて学校に出しました。
 ある日、学校からお手紙をもらいました。それを見たおかあさんが、あわてたみたいに、「これ、ゆうくんがさく文で、文ぶか学大じんしょうという、日本で一ばんのしょうをとりましたというおしらせだよ。」
といいました。そのときは、ぼくはどういうことかよくわかりませんでした。あのさく文は、ただやったことやおもったことをそのままかいただけだから、じょうずかへたかもわからないし。でも、みんながほめてくれるので、なにかすごいことをやっちゃったのかなあとおもえて、なんだかうれしくなりました。
 それからすこしして、学校で、大きながくに入ったしょうじょうとトロフィー、たくさんのずかんを見て、ええっすごいとびっくりして、うれしさでいっぱいになりました。
 これからも、じぶんがおもったりかんじたりしたことをさく文にしてみたいなとおもいました。