受賞作品展示 作文部門
令和4年度(第59回)受賞作品
全国都道府県教育長協議会会長賞
わたしのヘアドネーション
愛知県 岡崎市立三島小学校 2年
坂本 琴音
わたしがヘアドネーションにきょうみをもったきっかけは、年長のころにおかあさんがヘアドネーションをしたことでした。びよういんにいったことはしっていたけど、かみがとてもみじかくなっていて、むすんだかみがふくろにはいっておいてあったからびっくりしました。
「このかみの毛、なに。」
そのときはじめて、おかあさんにヘアドネーションについて聞きました。
ヘアドネーションとは、かみの毛がほしいお友だちのために作るウィッグようのかみの毛をきふすることです。いたいこともなく、切ったらすててしまうかみの毛がだれかのやくに立つならうれしいことだなぁとおもったので、わたしもやりたいと思いました。
年少のころに、かみを切ったあと、七五三のときに自分のかみで日本がみをゆうためにのばしていました。おねえちゃんがかみを切ったとき、そのかわいいかみがたを見て、わたしも切りたいと思ったこともあったけど、ヘアドネーションをするためにのばしつづけました。
七五三のころには、わたしのかみは、こしより長くのびていました。おかあさんに日本がみをゆってもらい、じんじゃでおまいりをして、家にかえってかみをほどくと、「もうこれでかみを切ってよくなったね。」
とおかあさんに言われました。わたしは、もうすぐ、かみがみじかくなるんだと思うと、ちょっぴりさみしくなりました。
いよいよびよういんの日です。びようしさんにかみを切ってもらうこともはじめてで、もちろんへアドネーションもはじめてなので、少しそわそわしていました。かみを切るのをおねがいしたのに、ソファーでまっている間に切りたくなくなったかんじがしてきました。でも、びょう気のお友だちをたすけることができるならと、ゆう気を出してびようしさんについていきました。
びようしさんは、さいしょに、わたしのかみの毛を五つにわけて、ゴムでむすんでくれました。つぎにはさみでザクッと切ってくれました。きゅうに頭がかるくなって、なんだかへんなかんじがしました。切ったかみを見せてもらうと、思ったより長くておどろきました。かわいいかみがたにととのえてもらい、五本のたばになったかみをふくろに入れてもらってかえりました。
家にかえってかみの毛をおくるじゅんびをしました。かみのたばの長さをはかってみると、三十八センチメートルくらいありました。それをふくろに入れ、ふうとうに入れ、ポストに入れました。
「かみの毛さん、いってらっしゃい。」
これからわたしのかみの毛は、だれか知らない新しいお友だちのところに行きます。すてるはずだったわたしのかみがどこかでやくにたっているのなら、わたしは、とてもうれしいです。もらってくれたお友だちが元気にあそべますように。