受賞作品展示 科学部門
令和元年度(第56回)受賞作品

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文部科学大臣賞(低学年の部)

ウィンドパワーでゴールをめざせ!

~風にむかって走れ!!びゅんびゅんカーのスピードアップさくせん~

富山県富山市 富山大学附属小学校 2年

澤田 利周

審査員のコメント

 この児童はミニ四駆が大好き。しかし,熱中しすぎるとすぐに電池が切れて電池のごみが増えることから,風の力を利用して走らせることができないかと発想します。  また,帆船やヨットのように風に向かって走るエコカーを作ろうと考えが広がります。帆の形や高さ,風の量,風の通り道などの条件についてステップをふんださまざまな実験を行い,最も動力を得られる風車の形状にたどり着きますが,空気の流れを観察するための装置を自作するなど,随所によく考えた工夫もあり感心しました。最後に研究成果を生かし,落ち葉を集める清掃車作りに取り組んでいる点もえらい。
crown

受賞者の言葉

 「3,2,1、レディーゴー!!」「あれ? また、電池切れちゃった。」大好きなミニ四くを作ってねっ中しすぎると、すぐに電池がなくなります。新しい電池がほしいとおねがいしてもお母さんはいい顔をしてくれません。町内のごみ当番をした夏休みに、大りょうの電池があつまるのを見て「ぼく、もったいないことをしていたな。」と気がつきました。「電池をつかわずにミニ四くをはやく走らせる方ほうは、ないかなあ?」  海王丸パークの海王丸のことが思いうかびました。「大きな船を動かせる力もちの風さん『ウィンディ—くん』なら、ミニ四くだって走らせるはずだ。」とよそうを立てました。ところが、じっけんのびゅんびゅんカーはでき上ったのに、ウィンディ—くんはよそうどおりには動いてくれません。しっぱいつづきでした。でも、あきらめずにチャレンジしよう。ためしにヨットのそうじゅうを体けんしました。むかい風をうまくつかんでコントロールできたとき、ものすごい力でびゅうんとすすみ、ウィンディ—くんと一体になった気がしました。じっけんでは風車の大きさや形、羽のまい数をかえ、どの風車が一番はやく走るかしらべました。そして風のとおり道やぬけあながあるとウィンディ—くんがびゅうんとすすめることをつきとめました。  けむりでウィンディ—くんの正体を見つけようと、家族みんなで作せん会ぎしたことが心にのこっています。「昼間より夜のほうが見えるかな?」と、かいちゅう電とうでてらしながら、ウィンディ—くんがあらわれるのをまちました。スモークマシーンでガレージがけむりだらけになって大さわぎしたけれど、なぞがとけてとても楽しかったです。  風にむかって走るミニ四くを作ることができたのは、地いきの人たちのおかげです。すごいわざをもったたつ人やもの知りはかせが力をかしてくれました。ごしどうくださったかなえ先生やみなさんにありがとうの気持ちを伝えたいです。  ぼくは工作やものづくりが大好きです。ウィンディ—くんのおどろくべき力をつたえようと「エコ×エコカー」を作りました。しぜんの力でおそうじもできるすぐれものです。風はなくなることがなく、ねんりょうをつかうこともありません。ごみもふやしません。上手につかえばもっとぼくたちの生活にやく立ってくれると思います。ぼくとウィンディ—くんがもっとなかよくできる方ほうをこれからも考えていきたいと思います。二年れんぞくですばらしい賞をいただき、ありがとうございました。