受賞作品展示 科学部門
令和4年度(第59回)受賞作品

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文部科学大臣賞(低学年の部)

たけのこ。

千葉県 野田市立中央小学校 1年

栁澤 凪瑠

審査員のコメント

 この児童は、庭の鉢植えのクロチク(黒竹)が、120年に一度といわれる開花後にはいっせいに枯れてしまうということで、曾祖母のためにも枯れて終わりにしないと決意。花が咲くということは種ができるはずと考え、種を見つけて育てようと研究を始めます。研究を進める中で、竹の研究者と連絡を取り合ったり直接会ったりして追求していきますが、その姿勢はすばらしい。
 そして、花が咲いても種はできないともいわれるクロチクの実を1360個も集め、その中から種を発見するというひたむきさも本当にすごいということで、高い評価となりました。
crown

受賞者の言葉

 竹は、ぼくの人生をかえてくれた。
 竹と出あったことで、たくさんの人と出あえている。みんなが竹のことが大すきで、しぜんを大せつにしている人ばかりだ。
 クロチクは「タネはできない」といわれていた。でもクロチクのタネはあった。はっけんされていないだけだった。花がさいたのだからタネはできる、ぜったいにあるとおもって一つ一つていねいにみをむいた。ぼくは、どんなことでもきめつけないで、「もしかしたら」を見つけていきたい。
 こんなに大きなしょうをもらうことができて、たくさんの人に「たけのこ。」をよんでもらえた。すごくうれしい。いろいろとおしえてくれた先生や竹友だちありがとう。
 ぼくは、「竹」の子。しぜんはこわしてしまったら、もうもとにはもどせない。「まもる」「よさ・すごさをつたえる」やくめをもってこれからもけんきゅうをつづけたい。