子どもの発見

「モンテッソーリ教育」の基本は、「子どもは、自らを成長・発達させる力をもって生まれてくる。大人（親や教師）は、その要求を汲み取り、自由を保障し、子どもたちの自発的な活を援助する存在に徹しなければならない」という考え方にあります。

この基本の考え方、実践法などが生まれる過程を自ら書き下ろしたマリア・モンテッソーリの主著ともいうべき著書が『子どもの発見』です。この著書は日本でも以前に翻訳されておりますが、日本モンテッソーリ教育綜合研究所は、2003年に新たな訳を刊行しました。とても読みやすくなっています。

幼児の秘密

子どもとは、どのような特性をそなえているのだろうか? 「敏感期」「正常化」の考え方を打ち出した晩年の著書。

子どもの精神 —吸収する精神—

「吸収する精神」をキーワードに、「誕生時からの教育」を提唱し、大人の責任を明らかにするモンテッソーリ最後の著書。

『子どもの心—吸収する心』『創造する子供』と同一原書。

—小学校における— 自己教育

いわゆる『上級モンテッソーリ法』の第1部理論編（『自発的活動の原理』）をイタリア語版から翻訳したものです。

本書は、教育法を小学生にも継続させたいという要望にモンテッソーリが応えたもので、『子どもの発見』の続編に当たります。というより、『子どもの発見』に描かれている事実を理論づけようとした著作といってよいでしょう。したがって、大部分は幼児、特にその精神面の発達を扱っています。モンテッソーリが筆の赴くままに記述したというような趣があって、内容はきわめて多岐にわたっています。それだけに、ここにはモンテッソーリのすべてがあり、他の著書を読み解く鍵があります。