日本モンテッソーリ教育綜合研究所について
日本モンテッソーリ教育綜合研究所
1977年、当時の国立教育研究所所長であり、日本モンテッソーリ協会会長でもあった平塚益徳先生の提唱によって「日本モンテッソーリ教育研究会」が設立され、「教師養成センター」は同研究会に継承されました。1979年同研究会は「日本モンテッソーリ教育綜合研究所」と名を改め、1985年からは「財団法人才能開発教育研究財団」の幼児教育普及部門となり、財団の掲げる「健康で豊かな子どもたちの育成」という目的のもとに、さらなる活動の地盤を固めて参りました。
平塚益徳先生 1977年 日本モンテッソーリ教育研究会「設立の主旨」より
組織と事業
日本モンテッソーリ教育綜合研究所
教師養成センター
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国際資格取得コース(2歳半~6歳)
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教師養成通信教育講座
- 2歳半~6歳コース
- 0歳~3歳コース
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実技講習会
- 2歳半~6歳コース・0歳~3歳コース
- 集中講座
- 「上級算数」講座
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入門講座
附属「子どもの家」
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幼児部
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小学部
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たんぽぽクラス
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夏期教室
沿革
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1976
(昭和51)年- 教師養成センター設立(東京都大田区南千束2-3-1 鳳凰閣)
- 通信教育(2歳半〜6歳コース)第1期生182名入学
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1977
(昭和52)年- 日本モンテッソーリ教育研究会」発足/会長:平塚益徳氏(12月)
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1978
(昭和53)年- 第1期生卒業
- 附属『子どもの家』モデル設置(8月)
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1979
(昭和54)年- 「日本モンテッソーリ教育綜合研究所」に改名/所長:平塚益徳氏
- 附属『子どもの家』開設
- 「実践研修室」東京で開講
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1981
(昭和56)年- 市丸成人氏所長就任(4月)/通信教育が毎年入学制になる
- 附属『子どもの家』小学部併設
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1982
(昭和57)年- 岩間英太郎氏所長就任(4月)
- 第1回モンテッソーリ教育講演会開催(8月)
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1985
(昭和60)年- (財)才能開発教育研究財団の幼児教育部門に所属
- 第1回「移動実践研修室」浜松で開催(6月)
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1992
(平成4)年- 第1回米国モンテッソーリ教育視察旅行実施(6月)
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1995
(平成7)年- 鈴木勲氏所長就任(10月)
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2003
(平成15)年- モンテッソーリ著「子どもの発見」(中村勇訳)初版発行(6月)
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2004
(平成16)年- モンテッソーリ著「幼児の秘密」「子どもの精神」(ともに中村勇訳)初版発行(6月)
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2005
(平成17)年- モンテッソーリ著「自己教育」(中村勇訳)初版発行(7月)
- 「実践研修室」札幌教室開講(1月)/「実践研修室」関西教室開講(6月)
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2007
(平成19)年- 「0歳〜3歳コース」第1期生60名入学
- 『子どもの家』誕生100周年記念大会を各地で開催
- 《中央大会=10月東京・有明》 沖縄=2月/東京・立川=3月/福岡=5月/北海道=6月/宮崎=9月/佐賀=11月
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2009
(平成21)年- 日本モンテッソーリ教育綜合研究所&附属『子どもの家』千鳥3丁目に移転(4月)
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2011
(平成23)年- 東日本大震災(3.11)により通信教育講座『卒業式』『資格試験』臨時対応行う
- モンテッソーリアジア北京大会参加(8月)
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2012
(平成24)年- 「0歳〜3歳コース」新しい教育情報を加えスタート(4月)
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2014
(平成26)年- モンテッソーリアジア東京大会開催(8月)
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2017
(平成29)年- 宮城移動実践研修室 開催(10月)
- モンテッソーリアジア香港大会参加(5月)
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2018
(平成30)年- 「入門講座(e-ラーニング)」開始
- 附属「子どもの家」AMS の「Full International Member School」認定を取得
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2019
(令和元)年- 「教師養成アドバンスコース」開設
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2021
(令和3)年- 「教師養成アドバンスコース」が AMS/MACTE の認定する日本初 のコースとなり、「国際資格取得コース(2歳半~6歳コース)」と改名
アクセス
〒146-0083
東京都大田区千鳥3-25-5千鳥町ビル
※東急・多摩川線「下丸子」駅より徒歩3分。
または、東急・池上線「千鳥町」駅より徒歩5分。
所長挨拶
日本モンテッソーリ教育綜合研究所は、日本モンテッソーリ協会(1968年創立)「教師養成センター」として、1976(昭和51)年に設立されました。当初から「モンテッソーリ教育の客観的・総合的・科学的な研究」と「モンテッソーリ教育の真髄たる、世界・人類の平和達成のための人作りの基礎を広く学際的な見地から究明し、正しく位置づけたい」との願いから「モンテッソーリ教師養成通信教育講座」を開講するとともに研究所附属「子どもの家」を設置し、1985年からは才能開発教育研究財団の幼児教育普及部門となり現在に至っております。
モンテッソーリ教育は子どもがうまれながらに本来持っている『自己教育力』(自分で育とうとする力)を大切にして、一人ひとりの自立をめざすとともに、自分自身だけでなく他者にも配慮ができる心を大切に「主体的、活動的、知性と感性豊かな」子どもを育むことを目指しています。
おりしも我が国の教育は大きな転換期を迎えています。ややもすると「知識・理解、技能」の習得に大きな比重がかかっていた教育の方向を新学習指導要領では育成すべき三本の柱「活用できる知識及び技能の習得」「思考力,判断力,表現力等の育成」「学びに向かう力,人間性等の涵養」と示し、具体的には「主体的に学び、自分の考えを持つ」「対話的に学び、考えを深める」「多様な考え方を工夫し表現する」「学び得た考えをさらに探求し発展させる」「自ら課題を持ち豊かな感性を発揮する」などの学びの姿勢を持ち、人生の様々ステージで学びを主体的に活かせる人材の育成を目指すこととしています。まさに、これらの教育の方向性はモンテッソーリ教育が目指す教育の価値観や在り方と重なっています。
日本モンテッソーリ教育綜合研究所は設立の趣旨を踏まえ教育の崇高な目的を達成すべく、附属子どもの家を通して子どもたちの健やかな育ちを支える教育の実践研究を推進するとともに、教師養成機関としてはモンテッソーリ教育を実践している全国の幼児教育施設への貢献、教師養成通信教育講座・実践研修室等の開講などを通して幼児教育関係者のみでなく、広く一般の方々に対してもモンテッソーリ教育の価値や実際を適宜お伝えして参ります。
日本モンテッソーリ教育綜合研究所 所長
髙橋 良祐